第43回 西日本ボウリング選手権大会
今年初の個人戦である第43回西日本ボウリング選手権大会が413名の参加で愛知県稲沢グランドボウルにて開催された。
大会を通じ、9コールも多く4つのパーフェクトが生まれる非常にレベルの高い、また男女とも僅差での優勝争いは非常に見応えがあった。
女子の部
予選では2月全日本ダブルス、4月オールジャパンと連勝しているNBF愛知の榊原元子選手が今大会も好調を維持し、連勝を伸ばすべく9G1953ピンでトップで準決勝へ進んだ。
2位通過には全日本ダブルスで3位と好成績を残したNBF大阪の安田豊子選手が32ピン差で続く。
昨年の全日本選手権で存在感を見せたNBF愛知の桐生由紀子選手が69ピン差の3位で続く。
準決勝に入っても上位陣はスコアを伸ばしていき、予選2位の安田選手が準決勝3G688、トータル12G2609で逆転し1位で決勝を迎える。
逆転を許したものの榊原選手も29ピン差で2位通過で後を追う。
3位には準決勝で701ピンを記録したNBF愛知・根本みか選手が予選9位から順位を上げた。
4位には桐生選手が続き、5位には榊原選手とのコンビで全日本ダブルスを優勝し、一昨年の西日本選手権者でもあるNBF愛知・片岡亜紀選手が上位を窺う。
決勝に入ると順調だった上位陣に狂いが生じる。
1G目に安田選手が158、2G目には榊原選手が158と上位の順位が目まぐるしく変化していく。
いち早く立て直したのは3連勝を狙う榊原選手。
3G目を228と持ちこたえ15G3195ピンで逆転し、見事に10年ぶり2度目の優勝を飾った。
決勝戦では苦労したものの211Aveで投げ切った安田選手が準優勝を手にした。
3位には決勝戦で一時はトップに立つなどの活躍を見せた根本選手が入賞を果たした。
4位、5位にはチャンスはあったものの通過順位を維持した、桐生選手・片岡選手が入賞した。
男子の部
打ち合いの展開を予想させるように1G目からパーフェクト達成者が出るというスタートで始まった予選を9G2132ピンで1位通過したのは前年度優勝者であり、連覇を狙うNBF愛知の杉浦秀和選手。
2位には全日本選手権の優勝経験もあるNBF大阪の宮地優選手が17ピン差で続く。
3位には地元愛知ではトップボウラーの岡田誠選手が26ピン差で、4位には会場センターがホームの鈴木清隆選手が32ピン差で逆転を狙う。
準決勝でも杉浦選手は好調を維持し、723ピンを記録。12G2855ピンでトップで決勝の舞台へ進む。
2位には予選から順位を1つ上げた岡田選手が準決勝720ピンのトータル29ピン差で後を追う。
岡田選手と同じく720ピンを記録した鈴木選手が3位で続く。
予選12位から準決勝772ピンと打ち上げたNBF福岡の大石義幸選手が大幅に順位を上げ4位で決勝へ進んだ。
予選1日目では6G1500を記録したが、予選最終シリーズでスコアを崩して予選6位通過のNBF愛知・岩切政博選手が順位を一つ上げ、準決勝では5位通過を決めた。
決勝戦になると連覇のプレッシャーがあるのが杉浦選手が波に乗れない。
3位の鈴木選手もスコアを伸ばしきれず順位を落としたものの4位で大会を終えた。
杉浦選手は決勝620とし、トータル3475ピンで3位に沈み、連覇の希望は立たれたが3位で2年連続入賞となった。
5位スタートながら決勝戦でも700シリーズを記録し、15G3503とした岩切選手が大会初優勝を飾った。
準優勝には岩切選手に11ピンの僅差の逆転を許すも順位を維持した岡田選手が入賞した。
優勝者より
男子:岩切政博
予選からレーンは合っていた。
外を除外して考えられたので余裕ができた。
自分のボウリングを楽しんで投球できた。
それに結果がついてきた。
使用ボール:IQ30
女子:榊原元子
レーンは投げやすかった。
決勝戦2G目はレーンを掴みきれず苦労した。
接戦で周囲を気にする余裕がなかった分
自分の投球に集中できた。
使用ボール:マーベルマックス2・リボルトハボック